親父の口癖は「借金の保証人にはなるな、例え家族であっても」だった。高校入学・初めての一人暮らし・社会人1年目・結婚、節目節目で親父は必ずこの台詞を言った。何かあったのだろうかと私は思っていたが、結局は何も聞かずにいた。
ある日、晩酌でほろ酔いの親父がまた同じ台詞を言った時、何気無く「何かあったのか」と聞いてみた。
親父は三人兄弟の長男で、次男がお金を借りたがっていたらしい。次男は消費者金融でお金を借りることにのるのだが、親父はその保証人になったとのこと。家族だし次男のことは信頼しているから、ということで安易に請け負ってしまったらしい。
結局次男は借金返済できず。親父には株の資産があったため、株を売却して返済した、ということだった。
もし親父に余剰資産が無かったら、と思うと、今不自由なく暮らしでいることがとてつもなく幸せなことだと感じる。家族が保証人の場合、共倒れとなってしまうのだ。
私もは保証人にはならないようにと心を決めた。例え家族であっても。